通称「りゅう座トリオ」
前回撮影が5月下旬、その結果で課題としていた光軸調整はほったらかし、入りそうで入らない梅雨と言うこともあり雲天続きで気分は放置でした。
その間に1回あった瞬間の晴れまのチャンスは、星友yさんの誘いにも対応できずじまいでした。重い腰を上げて光軸調整していましたらGPV気象予報は7/6に2時間の晴れ間予報。

光軸確認だけなので、LED街灯の電柱の影になる自宅駐車場にて撮影しました。
左から
NGC5985 視直径5.4’×2.7’ 光度11.0 距離1.4億光年 大きさ16.0光年
NGC5982 視直径3.0’×2.1’ 光度11.1 距離1.4億光年 大きさ9.0光年
NGC5981 視直径2.7’×0.3’ 光度13.0 距離0.95億光年 大きさ5.5光年
   宇宙(そら)のキャンパス さんのHPから参照させて頂きました。   

りゅう座トリオ-000-1
2019.07.06  21:45から撮影 
撮影地:自宅駐車場
光学系:Kasai GS-200RC フラットナーⅡ(D203mm f1624mm F8.0)
カメラ:Canon EOS6D SEO SP4改造
撮影:感度:iso3200  露出:180秒(3分) ×11コマ(33分) 気温24.2度:ノイズ盛大 
機材:Vixen SXP赤道儀 + ガイド鏡(D60mm f240mm)QHY5L-Ⅱ PHD2ガイディング:無風、いい塩梅
導入:starbookTEN Stellanavigator11
前処理:dalk 8コマ・flat 20コマ+flatdalk
処理:DNGonverter・RAP2・CameraRAW・Stellaimage8・Adobe Photoshop cc  
    縦位置で撮影したものを中央部フォーサーズサイズ位で横位置のトリミング
    1時間分撮って薄雲去来があって半分で処理しました。


たったの30分余りの露出ですから評価はありません。対象は形態の異なる三つの銀河で満月の半分の視野角に並んだ姿は面白い。
本気モードの時の前撮りみたいな感じですが雰囲気は掴めました。

肝心の光軸調整の確認ですが次の対象で試写して・・・・・・

備忘録  【 光軸再調整!結果 】

確認用対象は白鳥座の反射星雲NGC6914,vdB131,vdB132
ほゞEOS6Dフルフレームで星像確認です。撮影は予報通り雲が去来してきており全天を覆ったため15分で終了でしたが確認の意味がありました。

23:04から撮影
NGC5982-000-2

今までの光軸調整はRCJM90治具により安易に接眼部のスケアリングを触っていたのでは・・・・・よくよく考えてみたら無くて良いはずの治具。
基本はあくまでも主鏡と副鏡を調整する事で光軸を接眼部に合わせたい。なので今回はRCJM90治具はデフォルトのままで調整を実施してみました。

接眼部は主鏡セルに垂直にセットされた状態で鏡筒に固定されていて、鏡筒先端の副鏡スパーダーや最先端の遮光環が新円に同心円で固定されてることを前提に、副鏡に写って見えているものをどれも同心円に調整していきます。
調整は延々と6時間余りかけて追い込んだつもり、レーザーコリメータの帰りも合焦位置辺り(1,624mmでも1,088mm)でなまなま中心にあります。最後は妥協で最終としていました。


撮影の結果:なんとか片ボケが軽減していると判断しました。
                 もう少し!が結果でした。

    
なお次回の課題を、①四隅を見ると若干の玉子状、しかも中心に向かって同心円。
             なのでフランジバック
             バックフォーカス
の検証(現在55mm)。
             ②輝星のいびつな光芒:フードズレによる干渉による可能性。
                                                フード無しで撮ってみる。
                                                又は、主鏡前にマスクを付けてフレアー対策をしてみる。




2月中旬にファーストライトしてから約11回の試写でやっとこさ!フランジバックや光軸調整や課題が山積みのじゃじゃ馬(RC)は結構難儀です。技量が追い着いて行けてない。
しかし、しんどいけど結構楽しんでいる自分がいて、光軸調整は奥が深い。
まだ汎用レデューサーへの取り組みが残っています。

梅雨のほんのちょっとの晴れ間でした。