この領域は、”深夜道楽”のぴんたんさんや”宇宙(そら)のキャンパス”のsora-canさんのブログで拝見して、ため息をついた場所です。
おおくま座に隣接するりょうけん座(赤経約12h10m辺り・赤緯約40度辺り)にあり、昨夜は丁度天頂を回った辺りの西天から撮影できるタイミングでした。

上  NGC4145 視野角5.9’×4.0’ 光度11.3等級
下  NGC4151 視野角6.8’×5.3’ 光度10.8等級

ngc4145 4151-00A-0011
2019.05.23  21:59から撮影  
撮影地:seranisityou
光学系:Kasai GS-200RC CCD47(×0.67) (D203mm  f 1,088mm F5.36)
カメラ:Canon EOS60D SEO SP4改造
撮影:感度:iso3200  露出:300秒(5分) ×13枚(65分)
機材:Vixen SXP赤道儀 + ガイド鏡(D60mm f240mm)QHY5L-Ⅱ PHD2ガイディング 
導入:starbookTEN Stellanavigator11
前処理:dalk 8コマ・flat 20コマ+flatdalk
処理:DNGonverter・RAP2・CameraRAW・Stellaimage8・Adobe Photoshop cc
      10%くらいをトリミングしています。
その他:無風という好条件でしたがPHD2は初めてでしたが捨てるコマもなく良い結果をだしてくれました。


傍にある7等星と8等星の青と黄色の恒星が美しい取り合わせです。
セッティングのつまずき等で1時間ロスして、月の出23:11が迫り残念ながら撮影終了となりました。
NGC4151の周りを囲む薄っすらとした星雲を捉えるには露出は4時間・5時間の対象です。またです。



備 忘 録  【ガイド精度の向上を目指して】

2月にKasai GS-200RCを導入するまではVixen SXP赤道儀に KOWAの100mmのガイド鏡とQHY5L-ⅡセンサーにPHDガイディングの組合せでε130D 430mmをオートガイドしていましたが、RC200は口径60mmf240mmのガイド鏡にQHY5L-Ⅱで取組んでいました。
しかし撮影の歩留まりは悪く結果は好転しませんでした。RC200の重量と焦点距離はSXP赤道儀には荷が重いのかの如く、玉子状以上の星像を量産して悩まされていました。


PHD2の新しいガイディングソフトがあるのは知っていましたが、今までが上手く行っていたので試してみようとも思いませんでした。
星友Yさんから「どうも日本語になっているようです。知っていますか?」と促されてインストールして試してみて、今回なかなかいい感じのガイディングをしてくれました。食わず嫌いはダメですね。


スクリーンショット (38)-1-0

そう言えば初期設定でガイド用センサーのピクセルサイズとかガイド鏡の焦点距離などを設定した記憶は有りませんでした。
Starry Urban Sky””さんのサイト、PHD2の使い方も解り易く。同ブログ”星のつぶやき”のマニュアル説明や、PDF版の”日本語マニュアル”はガイドアルゴリズムを理解する上でとても役立つ内容だと思います。読み込んでみたいと思います。


今回は無風で歩留まり100%でした。そう甘くはないと思いますが、玉子状でもなくおにぎり状でもなく星が丸くなってくれました。長時間露光が視界に入ってくる予感です。このシステムで目途が着けばいいのですが・・・・・・。
PHD2の画面表示もカッコイイじゃないですか。