おとめ座にある銀河とその周辺です。
アークトゥ-ルスとスピカの丁度中間辺り(おとめ座の東寄り)にあるNGC5364とNGC5363の付近です。
撮影のタイミングが合ったら撮ってみたいとチェックしていたので良かった。
当日は天候など条件も良くて、南中が23時過ぎの高度も45度でそのチャンスでした。


ngc5364・5363付近-001-3
2019.05.07  21:58から撮影 
撮影地:seranisityou
光学系:Kasai GS-200RC+ CCD47(×0.67) (D203mm  f 1,088mm F5.36) 
カメラ:Canon EOS60D SEO SP4改造
撮影:感度:iso3200  露出:300秒(5分) ×8枚(40分)
機材:Vixen SXP赤道儀 + ガイド鏡(D60mm f240mm)QHY5L-Ⅱ PHDガイディング  
導入:starbookTEN
前処理:dalk 10コマ・flat 30コマ+flatdalk
処理:DNGonverter・RAP2・CameraRAW・Stellaimage8・Adobe Photoshop cc  
その他:玉子状以上の星像のコマは厳し目にふるいにかけましたら8コマになってしまいました。


少ない露出でも意外に良く写り込んでいることに驚いています。20㎝の口径を実感しています。
露出は2時間は掛けたい領域と考えていましたが子午線まで1時間半強しかない中、とにかく撮影でした。
このGS-200RCを運用し始めてからは追尾の安定感に難儀しています。
処理は歩留まり5割、8コマ分しか使えないのについつい強い処理でザラザラです。

写りはたったの40分の露出ですが、背景には無数の銀河が写っています。右端にはけし粒のように遠方の銀河の集団(Abell1809)がはっきり写り込んでいてとても興味深い領域です。


・NGC5364 :視野角 7.1'x 7.1',光度 10.4等  ・NGC5363 :視野角 4.2'x 4.2',光度 10.2等
・NGC5360 :視野角 2.0'x 2.0',光度 14.0等  ・NGC5356 :視野角 3.2'x 3.2',光度 14.0等
・NGC5348 :視野角 3.6'x 3.6',光度 14.0等

撮影を試したかったところをゲットできました。


※2019.05.11 追記
上記に記載の「Abell 1809」の表題表記を削除し文中表記の取り消し線修正をいたします。
AstroBinの画像サイトでAbell1809の№を見つけて情報引用しましたが、ウイキペディアのAbell List(List of Abell clusters)には上記投稿画像の位置に該当するAbell 天体がないようです。これを判断基準とし訂正いたします。


※2019.05.11 21:40 追記
上の追記に対しての追記です。
ブログ”もりのせいかつ”のママさん”Kさん”より嬉しい情報を頂きました。
5月11日に投稿の、おとめ座銀河の記事に記載の「Abrll 1809」について「Abell1809で間違い無いようですよ^^」って教えて頂きました。
しかも、コメントでなくて記事にして根拠のサイト”Centre de Données astronomiques de Strasbourg ”を教えて頂きました。
ウイキペディアのリストには記載がないので誤情報を拡散してしまったと思っていましたがホット胸を撫で下ろしています。
ありがとうございます。