QHY163Mのスケアリング調整はタカハシ製作所のε130Dをベースに、ある程度のところまできましたので、今度は長焦点での運用を目指して検証して行きます。
GS-200RCのフラットナーⅡ(1,600mmF8)とTS/CCD47(1,088mmF5.36)の内、後者+フォーサーズ4/3inchサイズでの取り回しが良かろうと考えて取り組みます。

まずは、天球上での構図は横構図固定でスケアリングの状態を検証してみます。

8月19日、快晴でも眠い空、遠征したいところですがテストなので自宅環境下でチェックしました。

はくちょう座 クレセント星雲(NGC6888)
視直径: 18' × 12'  視等級 7.4等

クレセント L 9m-1-2
Lフィルターで3分×2コマ(6分)
センターを外しています。1,000mm+フォーサーズセンサーでは結構アップになります。ノートリミングです。


星像の具合はε130Dの時とは異なりました。カメラ装着の仕方による荷重負荷の影響や接眼部の違いが影響していると考えました。

ε130Dではカメラ(QHY163M 442g)+FW(CFW3M-US7 691g)合計重量1,133gを”おんぶ”して搭載します。GS200RCでは、接眼部に”ぶら下がる”形で常に上を向いて装着されます。

それぞれの負荷は異なりますので撮影角度により星像へのテンションが変わって来るものと考えられます。いずれも東天60~90度で撮影をしています。

使える範疇と判断してしばらくこれで撮影していきます。




・・・・・・・  以下は備忘録  ・・・・・・・
L以外にRGBも少し撮影しましたが星像が乱れて安定しません。子午線付近・天頂付近に差し掛かると赤経に卵形~長卵です。鏡筒の搭載バランスを意図的にアンバランスにしてテンションを掛けた方が良いかもしれません。

赤道儀はSXPです。搭載重量はMAX16Kgですが。不動点から結構オーバーしていてGS200RC+ガイド鏡+カメラの総重量12.5Kgですので厳しい状態かもしれません。

安定のためには大型の赤道儀が理想ですが、爺には体力的・財布的にも厳しいなどとぼやいています。当夜は無風でしたが、歩留まりは”トホホ・・・”。解決するのは悩ましいことです。

NGC925 1/2トリミング
ngc925-L-000-0
Lフィルターで3分×2コマ(6分)

各RGB、1・2枚の色情報で試してみましたが、カブリや斑など洗礼を受けています。初めてが自宅環境下では無理。遠征での練習が先なのでしょう。次回は遠征です。

○当夜のLAN回線は途切れることはなく頑張ってくれました。使ってみないと分からないのでは困ったものです。






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