副題:QHY163M この選択は良かった?
1月21日の遠征で撮ったQHY163M のファーストライトとなったクリスマスツリー星団の撮影は”吉”でした。
今月は時期外れの梅雨のような天候続きで今は新月期だと言うのに残念です。しかもまだまだ続きそうな予報です。暇つぶしに自分メモを記録しています。内容は薄いので気が向けばご覧ください。

下の写真は当日、本撮影の前に薄明終了前から撮ったガイディングテスト用のM81領域のL画像です。
M81 M82 L画像 30分(3m×10)倍に切り出しています。
M81領域-000
銀河祭りを楽しみにしたくなります。初めてのL画像になりました。

QHY163M この選択はどうなんだ!
IMG_4473-0
冷却モノクロカメラで天体写真を体験したい思いで選択したカメラです。散光星雲のアップや系外銀河を対象天体としましたのでこのサイズが選択肢でした。
未経験者なのでこの12ビット4/3センサーと183Mの12ビット1インチ裏面照射センサーと695A冷却CCDの16ビット1インチの比較検討で、最後まで階調で悩みました。
階調ではA3ノビ印刷で差があるかもしれませんが、GS200RCの1,000mmと1,600mm焦点距離なら写野の広い方が扱いやすいと判断しました。
センサーはZWO ASI 1600MMと同じパナソニックのMN34230らしく安定した実績がありますし、ファーストライトですが、使ってみてノイズもアンプグローも上手く処理できています。明らかな欠点は感じていませんが、そのうち所見を残したいと思います。


実写の検証
初めてのLRGB撮影。本格撮影のライト画像の写りを取得してある程度のコンポジットも体感できました。Gain値・offset値・露出時間・冷却温度などのパラメータ設定のデータともなり、まずまずって感じです。
いっかくじゅう座 クリスマスツリー星団をF3.3で5分露出L画像20コマ撮りました。
L画像の乗りは適正露出なのかは判断できていませんが飽和・露出オーバーではないようです。あの空でこれくらいの体感は次回撮影に活かせます。


画像処理の備忘録
初めてのLRGB合成はStellaimage8でしました。
色が着いた~!出来た出来たと浮かれて投稿してはみたが、経験不足・検証不足は否めない。
ちょっと手直し(笑)

いっかくじゅう座 クリスマスツリー星団(コーン星雲)
コーン星雲 ①②ブログ -lrgb
撮影データは前回投稿を参照ください。

モニターの前で
よ~く見れば今一だと粗が見えて来て反省なのですが、これも備忘録として残して前へ進みます。
まずは、輝星の処理ですが、デジタル現像のみで済ませてしまった結果でした。
Stellaimage8にて選択マスクによる”星マスク”処理をしてみました。元画像をどの程度まで処理して於くのが良いのか掴めませんが、少しましになった程度です。

それとBの色ずれに気付き不可解でした。シャープ感のないシャキッとしない画像となっていました。
Stellaimage8のLRGB/WCMY合成を開くとRGB画像のサイズ倍率の入力があったんですね。知りませんでした。1倍でないデフォルト値となっていたのが原因でありました。

露出は合計で3時間余りです。それなりの写りにはなっているのではと思いますがどうなのでしょうか?

至福の時間
車中で待つ時間。LRGB別々の撮影で3時間、単色では完成しないこんな撮影方法は案外、性に合っているのかもしれません。急いでも仕方のない撮影方法なので落ち着いてきて諦めも付くのかもしれません。(笑)

晴れますように!