副題:モノクロ冷却CMOSカメラ・QHY163Mの稼働に向けて     

気が付けば歳は思わぬところまで来てしまっています。    
年に数回の血液検査では1項目値以外はバッチリ大丈夫。今回も同様でした。ウオーキングの日課はこなせていて、気を引き締めて年越しをします。
歳なりに体力が下がっていると感じて当たり前、しかし気力は怠りなく、突っ走って楽しみます。ブレーキが甘い位が丁度いい。

ついにやはりと言うか、天体写真ライフを納得するために、モノクロ冷却CMOSカメラ・QHY163Mを、買っちゃいました。

”QHY163M+QHYCFW3-US7”。メーカーサイトの参照。

悶々と検討している間に、QHY600Mの発売があったり、デジカメでは先般CanonRaの発表がありましたが、欲しかったニコン810Aを諦めてですので今回は良しとします。
結局光害の影響のある所での撮影はモノクロセンサーのメリットは見逃せませないと決めました。
所有している鏡筒は、ε130D(430mmF3.3)、 GS-200RC(1,088mmF5.3 1,624mmF8.0)です。

この機材でもっと楽しむため、焦点距離とフォーマットサイズ、F値と対象天体(明るさとサイズ)を想定して検討。CCDか?CMOSか?、12bitか?16bitか?悩みました。
上位機種は見ればきりがなく、ビギナーなのでまずは経験を積むことが優先と、懐に優しい機種としました。
それでも私にはオーバースペックかもしれません。

”天文ハウストミタ”さんには、オールインワン化して納品して頂きました。有り難いことです。

カメラとフィルターホイールの取付部については、ネジによるダイレクト接続固定の方が安心とのアドバイスでした。下の写真参照
標準付属のテーパーリングアダプターを諦めそうしました。実践的な選択です。
フィルターも煩雑な固定ワッシャなどがあるため取付をしていただき、結果としてオールインワン化状態で納品して頂きました。また、望遠鏡に接続のための特注接続リングも立案、業者発注もしますと、言うことで、コーディネートして頂きました。”天文ハウストミタ”さんナイスですね。


さて準備。
・専用の特注接続リングが届けば接続確認と赤道儀へ組み上げた時のバランス確認を行います。(ε130DとGS-200RC)
・ファーストライトはスケアリングとピントの位置確認になります。ドロチューブの繰り出し量の確認。光路長(フィルター厚考慮)は現状のバックフォーカスなので大丈夫のはず。

撮影は先ですが、
・試写のための準備を始めなければと思います。
まず、LRGBを最小数撮影して始まります。露出やgain(120)とオフセット(70)も決めておくほうがいい。
・問題はLRGBのdalkの取得。そしてflatの取得。flatはどのように撮るのか?考えないとなりません。
バイアスは?どう撮るのか?ダークから引くのか?フラットダークからも引くのか?などもあります。知りません。
どなたか教えてください。

そして、Stellaimageで画像処理・・・・あ~~、先は長い。”こう言うことか!”っとなることを期待(笑)

・ぎょしゃ座のsh2-236で星像確認
撮影:感度:iso6400  露出:180秒(3分) ×10コマ=(30分) GS-200RC+EOS6D SEO SP4改造
sh2-236 003
写真は話題とは関連のないものですが、RC+フラットナーⅡ(1,624mm)フルサイズ視野となります。
光軸は調整の結果、ほぼ満足の星像を結んでくれています。系外銀河や散光星雲のアップを撮影するにはちょっと暗いF8.0だけが残念ですが星像は綺麗です。

・画角について。
話題のQHY600Mで撮ればPixel Sizeは3.76um で6,117万画素のフルサイズ画角と同等です。
QHY163Mで撮れば中央部分の約1/4画角を3.8umPixel ・1,600万画素でクロップした感じですね。
系外銀河や散光星雲のアップを撮影対象としましたのでセンサーのサイズはフォーサーズサイズが丁度よいと考えました。


・組み上げの状態。
”QHY163M+QHYCFW3-US7”ダイレクト接続したので使わなかったもの
(左)フィルターホイール付属 (右)カメラ付属 の接続部品
20191210_125800-0


レデューサー(TS CCD47×0.67) + FW +  冷却カメラまで組んだ状態でコンテナで運搬
20191210_130206-0

20191210_130408-0
GS-200RCではこのレデューサーCCD47(1,066㎜F5.36)での撮影が主と思っています。

UV/IR/Cut Lフィルターがみえます。
20191210_130625-0