上弦の月を過ぎてほぼ月夜の時期になってしまった。当夜は月没は24時を廻って25時22分、薄明開始は3:21.で撮影可能時間は約2時間でした。
梅雨の時期だし本気モードの撮影は諦めてはいましたが、自宅環境ではダメもとと解ってても楽しみたい思いが大きかったのです。

NGC7331
分類:SA(s)b  視直径:10.5’×3.7’  光度:10.4等級

105m-000-012

105m-000-011
2019.07.11  25:24から撮影  
撮影地:自宅駐車場
光学系:Kasai GS-200RC フラットナーⅡ(D203mm f1624mm F8.0)
カメラ:Canon EOS6D SEO SP4改造
撮影:感度:iso3200  露出:240秒(4分) ×10コマ+300秒(5分) ×13コマ=(105分) 気温24.4度:ノイズ盛大 
機材:Vixen SXP赤道儀 + ガイド鏡(D60mm f240mm)QHY5L-Ⅱ PHD2ガイディング:無風、いい塩梅
導入:starbookTEN Stellanavigator11
前処理:dalk 10コマ・flat 25コマ+flatdalk
処理:DNGonverter・RAP2・CameraRAW・Stellaimage8・Adobe Photoshop cc
    夜空の状態が安定せず途中で露出時間を変更した。薄雲・霧・街灯などに苦慮。
    中央部7割くらいをトリミング。


ステファンの五つ子(HGC92)
構成する5つの近接した銀河:NGC7317・NGC7218AとB・NGC7319・NGC7320は何れも13等級、視野角1分前後の小さな銀河です。


GPV気象予報では黒い(晴れ)予報が・・・・でも月があって、月没後2時間の限定撮影。
でも、薄雲は想定していても霧(ガス)は思いもつきませんでした、駐車場から約5メートルの至近距離LED街灯の廻りはガスの流れが判るほど照らされていました。
お蔭で、PHD2はガイド星を見失うし、コマの濃度は被ったり暗かったりでCameraRawで補正はするもののぐっちゃぐっちゃでした。

吉田隆行さんのHP「天体写真の世界」
ギャラリーではNGC7331を「黄色がかった中心部、それを取り巻く青っぽい腕、暗黒帯がグルっと巻いた様も大変美しいです。」と記載されています。
でもここで撮ったらそうはいかないようです。改造デジカメの素のまま、フィルターも何もなしでは茶系に染まってしまいます。なんとか誤魔化しはしてはいますが、こんなところです。

お隣の2階窓からの白熱光や新装なったLED街灯はフードを照らし”あ~~ぁ”でした。
でも初めて撮った思い出の一枚となって、うっぷんを晴らすことができちゃいました。遠征して撮り直しでしょうねぇ。


・・・・ ちょっと珈琲タイム ・・・・
IMG_4137

久し振り晴れた~~!ベランダで見上げたら青空キャンパスに何やら書いてあるようなのでパシャリ!