この系外銀河は白鳥座のα星デネブの北、約15度辺り、赤緯約60度のケフェウス座に隣接しています。

白鳥座 NGC6946 
視野角11.2’×9.8’ 光度8.8等級 

ngc6946-020
2019.05.29  24:40から撮影  
撮影地:seranisityou
光学系:Kasai GS-200RC フラットナーⅡ(D203mm f1624mm F8.0)
カメラ:Canon EOS6D SEO SP4改造
撮影:感度:iso6400  露出:300秒(5分) ×24コマ(120分) 気温10度
機材:Vixen SXP赤道儀 + ガイド鏡(D60mm f240mm)QHY5L-Ⅱ PHD2ガイディング
導入:starbookTEN Stellanavigator11
前処理:dalk 8コマ・flat 30コマ+flatdalk8コマ
処理:DNGonverter・RAP2・CameraRAW・Stellaimage8・Adobe Photoshop cc
      70%くらいにトリミングしています。
その他:処理で色調は悩んでいます。すこし触り過ぎたかもしれません。とりあえずアップします。


夏の天の川の下流と言ったらいいのでしょうか、微恒星のにぎやかな中にあるので見栄えがして美しいと思います。
秋深く撮れるきりん座のIC342(撮ったことない(笑)!!これもフェイスオン銀河)が視野角約22分です。そのおよそ半分のサイズですが充分に撮り応えのある銀河でした。


備忘録  【 PHD2ガイディング操作の経験値を高めたい! 】

昨夜は梅雨入り前のラストチャンスかもしれないと、星友Yさんといつもの世羅西町へ遠征しました。
気圧配置は高気圧の前面が近づいてくる理想的な形で撮影の終了まで安定した夜空を見れました。

当夜の課題は前回初めて使ったPHD2ガイディングで焦点距離1,600mmの撮影を確認することです。
VixenのSXP赤道儀に鏡筒+ガイド鏡+カメラ+プレート等で12㎏を載せての運用ですので厳しいと予想していますがなんとかしたい。
三脚・赤道儀の設置と極軸設置精度。アライメントとバランス等を注意深く精度を整えなくてはなりません。これが基本中の基本で加えてシーイングや風など外的要因の対応は経験値が貴重です。

鏡筒のバランスも重要な要素です。撮影の方角により赤道儀への負荷は異なるので記録します。赤経赤緯軸とも均衡バランスで調整しました。
NGC6946の撮影方向の記録は北東の空高度約47度から上昇する撮影バランスでした。
この他に撮影したおとめ座の系外銀河は南西の空高度49度スタート。りょうけん座の系外銀河は西天高度52度から沈む撮影でした。
すべてまずまずの追尾でした。無風の条件が良かったのかもしれません。



モニターに写し出されているガイド状況を確認して、対応できるようにならないとなりません。爺は見入っておりました。何か楽しんでおります(笑)。
PHD2も爺も”過敏にならないように・・・・”、こんなキーワードもあるかもですね!

結果は写真のとおりです。まだまだ満足できるものではありませんが、何とか見れそうなので全コマ使って処理しました。でも拡大厳禁です。
星が全部マルにはなっていません。いつものように毎回テストですが少しずつ前進しています。